青森県民の約7割が、目安オーバー!塩分とりすぎ、あなたは大丈夫?

「だし活」は、青森県が「全国一の短命県」という不名誉から脱出するための対策のひとつとして生まれました。その根本にあるのは、塩分のとりすぎがもたらす健康への悪影響。塩分のとりすぎは、高血圧はもとより心疾患、脳卒中など命に関わる病気の発症が高まるといわれています。ところが残念なことに青森県民は「一日このくらいまで」という目安を越えている人が約7割という現状。とはいえ、しょっぱさに慣れてしまった長年の食生活を薄味に変えるのも、大変なこと。単なる減塩では「味気なくて」長続きしませんよね。そこで注目されるのが、「だし活」なんです!

減塩でも、おいしくいただける。それが、「うまみ」マジック!

人の味覚の基本は5つあるといわれています。あまい。しょっぱい。すっぱい。にがい。そして、うまい。直接的な刺激は、甘さやしょっぱさのほうが強く感じるものですが、後味を長く感じるのは「うまみ」です。逆に言えば「うまみ」がしっかりしていると、甘さやしょっぱさを減らしても満足感が大きくなるのです。その「うまみ」に欠かせないのが、だし。だしのおかげで料理のコクや風味が増し、塩分を減らしても気になりません。そこが「だし活」の最大のポイント!なんとなく惰性でしょっぱい調味料を使う前に、まずはだしのうまみを意識して、もっともっと活用していきましょう。

だしを、気軽に始めよう!イメージは「水出し麦茶」!?

「だし活」をするにしても、いわゆる「だしの素」的な顆粒・粉末状のものを使っていて、実はだしを取ったことがない…という人もいるかと思います。確かにそういった商品も便利ですが、それらにはたいてい糖類や塩分が添加されているので、せっかくなら、だし本来の味を楽しんでほしいと思います。
すぐできるのは「水出し」のだし。夏に、麦茶パックをガラスポットに入れて冷蔵庫でひと晩おくのとやり方は同じ。ポットに水と昆布を入れておくだけです!お好みで煮干しや乾しいたけを足してもGOODですよ。少量から試してみれば、だしの濃さの加減がわかりやすいかも!

写真提供協力:青森県総合販売戦略課

青森ならではの、いいだしあります。「できるだし」もオススメ!

だしは昆布、煮干し、かつおぶし、乾しいたけが基本ですが、それ以外でもいいだしがあります。特に、青森ならではのだしといえば「しじみ」「ごぼう」「ほたて」「焼干し」。それぞれに特有の風味と持ち味があるので、ぜひ使いたいものですね。また、「だし活」事業の一環として発売されている「できるだし」というだし商品シリーズも見逃せません!「できるだし」シリーズは、青森県産の原材料がメインという条件をクリアしていて、イワシとサバとスルメイカのブレンド粉末パックやサメのだし、野菜とホタテのブレンドだしなど、いろんなものが各メーカーから発売されています。スーパーで見かけたら、ぜひ手にとってみて下さい。

「だし活」で普段から減塩して、ラーメンもお酒も、程よく楽しんで!

統計的にみると、青森県民はラーメン好きな人も多いし、お酒好きな人も多くて(=酒の肴はしょっぱいものが多い)、塩分とりすぎの下地があるようです。でも、好きなものを厳しく制限するのも、それはそれでストレスになっちゃいますよね。だからこそ普段の食事の「だし活」でしっかり減塩をして、たまに好物をいただく、という食生活をまずは目標にしてみてはいかがでしょうか?おいしいものをずーっと楽しむためにも、やっぱり健康第一です!