語感がカワイイ「ねっこぼっこ」。春に読みたくなる、百年前の古典的絵本です。

この不思議な題名の正体は、最初のページですぐにわかります。木の根っこの下のおうちにいる、小さな子どもたち。つまり、根っこの子どもたちです。そこで何やら、いそいそと仕事をしている様子。色とりどりの服を仕立てたり、てんとう虫の模様を塗ってあげたり。春の準備、ということみたい。そしていよいよ春。みんな一斉に地上へ!
手にはそれぞれカラフルなお花を掲げ、たくさんの虫たちを引き連れて。きっといのちを吹き込む妖精のような存在なんですね。そのあと春から夏へ季節は移り、ねっこぼっこ達は森で、小川で、野原で、いきいき過ごします。やがて秋が深まると、再び大地のかあさんの待つ土の中のおうちへ。
そのときの甘えん坊な表情がまた可愛い!誰かが待ってるおうちって、やっぱりホッとするものです♡

このコーナーで紹介してきた絵本はクーム事務所に揃えてありますので、ご覧になりたい方はお気軽にどうぞ。