スズメ:スズメ目スズメ科スズメ属、全長 約15cm

チュンチュン! おはよう! 朝から元気な、スズメたち

スズメは身近な鳥の代表格。クチバシの先から尾の先までの全長は約15センチほどと小ぶりで、体全体のフォルムがコロンと丸っこいから、見れば見るほど「かわいい!」のひと言。古くは「枕草子」の中の「うつくしきもの」にも「すずめの子がぴょんぴょん飛び跳ねて寄ってくる様子がかわいい」と書いてあるほど。野鳥観察的に確認しておきたいスズメ固有の特徴は、顔の横に黒い模様があること。これが分かるとそれがほっぺたにしか見えなくなって、ますます愛らしく思えてきますよ♡

ウグイス:スズメ目ウグイス科ウグイス属、全長 オス約16cm メス約14cm

ホー、ホケキョ! あぁ、春だなぁ だからウグイスの別名は、春告鳥

ウグイスは誰もが鳴き声を知っている鳥。とはいえ、警戒心が強く木の茂みなどにいることが多いので、実は姿を見るのが結構難しいんです。また、何となく「うぐいす餅」の明るい黄緑色を想像しがちですが、実際は茶褐色にうっすらオリーブ色が混じったような色。もし運良く見つけたら、ぜひじっくり観察してみてください。ちなみに「ほー、法華経」のように、鳴き声を人の言葉になぞらえたものを「聞きなし」といいますが、「もー、起きろ!」という聞きなし方もあるようです。面白い♪

カッコー! と鳴くからカッコウ 一番シンプルな命名の鳥かも

ウグイスが春を告げる鳥なら、カッコーは初夏を告げる鳥。渡り鳥なので、夏を連れてきてくれる!といったところでしょうか。鳴き声が大きく、見晴らしのいい木の上や電線にいたりするので、比較的見つけやすいはず。大きさはハトより少し大きい程度で、全体としては尾がピンッと伸びていて体が細長い印象です。顔や胸の色は淡いグレー、羽は濃いめのブルーグレーですが、見てほしいのがお腹のシマ模様。これがボーダーシャツみたいで、爽やかな初夏のイメージにぴったりきます。

カッコウ:カッコウ目カッコウ科カッコウ属、全長 約35cm
ヒバリ:スズメ目ヒバリ科ヒバリ属、全長 約17cm

ピチュピチュピチュ! と ひたすら鳴き&飛び続ける、ヒバリ

ウグイスと並んで、春が来たなぁと感じさせてくれるのがヒバリ。よく晴れた日に、広い原っぱなどでその声が聞こえてきます。体はスズメより少し大きいのですが、上空数10mもの高さでホバリング(滞空飛翔)しているので、ほぼ「点」ですよね…。それでもたまに地面に降りてくるので、そうしたら観察のチャンス!体は「いかにも野鳥」な茶色のまだら模様で、頭の上の冠羽(かんう)というトサカのような羽をピンと立てているときは、りりしい顔つきに。時には求愛のダンスも見られるかも?

デデーポッポ! のキジバトは のどかな風景によく似合う

キジバト(別名ヤマバト)は、公園あたりでよく見かける普通のハト(ドバト)とほぼ同じ大きさ。体は全体的には赤茶色、そして焦げ茶色の羽根1枚1枚のふちの部分が明るい色なので、遠目にはウロコ模様みたいにも見えます。ユニークなのが、首の横に青と黒のシマ模様のワンポイントがあること。何だかお洒落です!そして鳴き方にも注目。よーく見てると、クチバシを開けずに胸を大きくふくらませてノドから声を出しているんです。あの独特な響きは、発声法からして違っていたんですね。

キジバト:ハト目ハト科キジバト属、全長 約33cm