春のうららかな日に、大人もマネしたくなるじゅうたん一枚のおひっこし。

子どもが自分の部屋を欲しがるのは、自然なこと。この絵本でも、たろうがお母さんにそう告げるシーンから始まります。ところがお母さんは、くるりと巻いた1畳ほどの赤いじゅうたんをもってきて言います。「このじゅうたんをひろげたところが、たろうのおへやよ」。たろうは早速、廊下に広げて「ぼくのおへやができた」と大喜び。まさに『起きて半畳、寝て1畳』ということわざ通りの最小限スペースですが、じゅうたんなら、居心地が良さそうな場所があればくるくるっと巻いてそこに「ひっこし」できますよね。たろうは窓のそば、おひさまいっぱいのお庭、鳥小屋の屋根の上と次々お引っ越し。しかもそのたびに猫や犬、あひるといった仲間も増えるとても楽しい展開。これ見てたら、赤いじゅうたん欲しくなりました♪

このコーナーで紹介してきた絵本はクーム事務所に揃えてありますので、ご覧になりたい方はお気軽にどうぞ。