「こどもの日」って、実は少しだけ「母の日」だった!?

この誌面に掲載した祝日一覧。それぞれの本当の意義をぜひ知ってほしいと思いますが、きっと皆さんびっくりするのがこどもの日。「こどもの幸福をはかる」とあるのはもっともだなと思いますが、最後になんと「母に感謝する」と書いてあります!「こどもの日」なのに!でもよく考えると、実際に産み、育てることに大きな役割を果たしているお母さんへのリスペクトは、当然といえば当然。ただ、いまの時代なら、お父さんもしっかりと役割を果たして、感謝されるようになりたいものですね。ん?そうなると結局「家族の日」?それもまた良し♪

知ってましたか?2020年は祝日が移動します!

今年の祝日は、去年までと違う部分がいくつかあります。では、さっそくチェック!

1.天皇誕生日の変更
元号が変わったので、これまで12/23だったのが、2/23になりました。

2.7月に4連休が、8月に3連休が発生
本来10月第2月曜日の「体育の日」が、東京五輪開会式のある7/24に移動します。その際、名称も「スポーツの日」に変更。そして、本来7月第3月曜日の「海の日」が7/23に移動。つまり土日が休みの人だと、以下の4連休になるんですよ!
➡︎ 7/23(木・祝) 24(金・祝) 25(土) 26(日)
連休にすることで、首都圏の通勤などの混雑を少しでも緩和するのが大きな目的なんです。
同様に東京五輪閉会式が8/9なので、本来8/11の「山の日」を一日ずらして8/10にし、3連休に。
➡︎ 8/8(土) 9(日) 10(月・祝)
ここで注意!本来の祝日だった日は平日となります。つまり今年に限り10月に祝日はナシ…。少し寂しいですが、その分、夏に盛り上がりましょう!

祝日と祝日で挟まれると、間も祝日!オセロみたいなルールもあります。

祝日にはちょっと面白い特別ルールがあります。それは「祝日と祝日に挟まれた平日が休日になる」というもの。ただ実際に適用できそうなのは9月だけ、しかも数年に一度あるかないか、というレアものです。近年でいうと2015年。9/21(月・祝=敬老の日)、22(火)、23(水・祝=秋分の日)のところで22(火)が間に挟まれたため、休日となりました。敬老の日と秋分の日は元々近い日取りで、しかも年によって動くので、いきなり急接近することがあるんですね。次にこのルールが適用されるのは2026年になると予想されています。祝日オセロ、楽しみです。

ところ変われば、祝日も変わる。世界のユニークな祝日を2つご紹介。

世界の祝日を調べると「へえー」とお国柄の違いを実感。例えば由緒ある競馬レースにちなんだ「メルボルンカップデー」(オーストラリアのビクトリア州・11月第1火曜日)。この国での競馬は、ギャンブルというより社交場としての意味合いが強いので、正装して観戦に出かけたりするそうです。そして衝撃的なのが「世界怠惰の日」(南米コロンビアの工業都市イタグイ・8月中旬)。みんなで仕事を休んで町なかのいろんな所で寝そべったりゴロゴロし放題!これ正直、日本にも欲しいですよね!ね!

ホント意外!日本は世界の中でも祝日の多さがトップクラス。

いま現在、日本の祝日は16。これは世界の中でもトップクラスの数です。でも、なんだか違和感ありますよね?フランスのバカンスとかって、とても長いような…。そうなんです。つまり欧米では、祝日とは別に有給休暇をフル活用して、休むときはキッチリ休む。それに比べて日本では、祝日でさえも休めない人が多かったり、仕事のやりくりがキツくなってかえって大変になったりが現実…。ここはやはり「働き方改革」。休むときはちゃんと休めるような働き方に変えていきたいものです♡

なるほど! こんな日だったんだ。「全16祝日の意義、目的の一覧」

  • 1月/元日(1月1日)年のはじめを祝う。成人の日(1月の第2月曜日)おとなになったことを自覚し、みずから生き抜こうとする青年を祝いはげます。
  • 2月/建国記念の日(政令で定める日)建国をしのび、国を愛する心を養う。天皇誕生日(2月23日)天皇の誕生日を祝う。
  • 3月/春分の日(春分日)自然をたたえ、生物をいつくしむ。
  • 4月/昭和の日(4月29日)激動の日々を経て、復興を遂げた昭和の時代を顧み、国の将来に思いをいたす。
  • 5月/憲法記念日(5月3日)日本国憲法の施行を記念し、国の成長を期する。みどりの日(5月4日)自然に親しむとともにその恩恵に感謝し、豊かな心をはぐくむ。こどもの日(5月5日)こどもの人格を重んじ、こどもの幸福をはかるとともに、母に感謝する。
  • 7月/海の日(7月の第3月曜日)海の恩恵に感謝するとともに、海洋国日本の繁栄を願う。
  • 8月/山の日(8月11日)山に親しむ機会を得て、山の恩恵に感謝する。
  • 9月/敬老の日(9月の第3月曜日)多年にわたり社会につくしてきた老人を敬愛し、長寿を祝う。秋分の日(秋分日)祖先をうやまい、なくなった人々をしのぶ。
  • 10月/体育の日(10月の第2月曜日)スポーツにしたしみ、健康な心身をつちかう。*2020年からはスポーツの日に改称
  • 11月/文化の日(11月3日)自由と平和を愛し、文化をすすめる。勤労感謝の日(11月23日)勤労をたっとび、生産を祝い、国民たがいに感謝しあう。

国民の祝日に関する法律(昭和23年法律第178号)より