とても強い構造用合板ですが、釘は、強く打ってはいけません。

構造用合板ってご存知ですか?家の外周の壁に取り付けられる合板で、地震や台風など横からの力に耐えられる強度があるのが特徴です。これを設置する際、大工さんは釘打ち機という機械を使って規定の釘を適正な間隔で留めていきますが、ただ打てばいいという訳ではありません。その繊細な職人技をご紹介します。

ハードな機械をソフトに使いこなす。それも、職人の技量のひとつです。

釘打ち機は空気の圧力を使うので、スピーディに力強く釘を打てます。ただし、釘が合板に深くめり込みすぎると、いざ地震などの衝撃が加わったときに合板が破断してしまう恐れがあります。必要なのは優しいタッチの打ち加減。機械を強く押しつけず、でもしっかりと打ち込む技は、やはり経験の積み重ねなんですね!また、万一めり込み過ぎた場合は、金づちによる手作業で補助の釘を増し打ちしてフォローしています。ご安心下さい。