ブログBLOG

CATEGORY

クームが現在取り組んでいる家造りをご紹介します。

高気密高断熱住宅で後悔しない方法。カビ対策と「施工の質」で実現する本当に暖かい家

高気密高断熱住宅で後悔しないために。カビ対策と「施工の質」が鍵

『冬暖かく夏涼しい』『光熱費も安い』はずの高気密高断熱住宅。でも、インターネットで『見えない床下または壁の中でカビた』『息苦しい』『思ったより暖かくない』といった後悔の声を見ると、不安になりますよね。

本記事では、青森県(八戸市・十和田市・三沢市周辺)で規格外の断熱性能とパッシブ換気を追求し、設計士が一貫して家づくりに伴走する建築工房クームが、高気密高断熱住宅で後悔しないための本質的なポイントを解説します。

高天井と吹き抜けが開放的な広々としたリビングダイニングキッチン。明るい木目調フローリングにベージュのL字ソファ、奥にはアイランドキッチンと木製ダイニングテーブルが配置され、大開口窓から自然光が差し込むモダンでナチュラルな住宅の施工事例。


なぜ性能が高いはずの家で、カビや寒さといった失敗が起こるのでしょうか?その重大な原因の一つは「内部結露(カビの原因)」と、それを防ぐ「施工の質」にあります。

この記事では、後悔しないために、

  • なぜ「内部結露」がカビを招くのか?
  • 「防湿・気密処理」と「計画換気」が必ずセットである理由
  • カタログ値(UA値)だけではダメ?「施工の質」を見抜く唯一の方法(C値測定)

など、「本当に暖かい家」を実現するための重要な知識を、専門家の視点で詳しく解説します。ぜひ、失敗しない家づくりの参考にしてください。

【続きを読む】

【青森で建てる】家事動線の良い30坪間取り|三沢・十和田・八戸の工務店が徹底解説

家事動線の良い30坪間取りで、毎日の家事をもっとラクに

「家事や子育てに追われる毎日、これから建てる新居ではもっと家事がラクになる間取りにしたい…」といった悩みをお持ちの方も多いのではないでしょうか?

今回は、八戸市・十和田市・三沢市を中心に家づくりを手がける建築工房クームが、家事動線の良い30坪間取りのポイントや、失敗しないためのチェック方法をわかりやすく解説します。

例えば、忙しい朝や雪・雨の日の洗濯、帰宅時の動線、子どもの見守りなど、日々のリアルなお悩みに対して

  • キッチン中心の回遊動線
  • 洗濯から収納まで一直線のプラン
  • 玄関クロークや土間の活用

など、具体的な事例を交えながらご提案。

木目調の勾配天井が印象的な、開放的なLDKの施工事例。ステンレス製のアイランドキッチンと木製のダイニングテーブルが並び、奥にはデザイン性の高い壁面とテレビボード、白いソファが配置されたリビング空間が広がる。自然素材と間接照明が織りなす、明るく温かみのある住まい。

この記事を読めば、限られた30坪でもどこに収納や動線を配置すれば家事がラクになるかがイメージでき、工務店との打ち合わせでも優先すべきポイントがすぐにわかります。ぜひ、家事動線の良い間取りづくりや家づくり計画の参考にしてください。

【続きを読む】

【十和田・三沢・八戸エリア】地元工務店が教える工務店の選び方|冬暖かく快適な高性能住宅を予算内で建てる秘訣

はじめに|十和田・三沢・八戸の厳しい冬。「本当に暖かい家」で後悔しないために

「冬、家の中でも厚着しないと寒い…」「朝、冷え切ったリビングのせいで子どもが布団から出てこない…」「床が冷たい」「窓が結露する」「吹抜で1階が寒い」

十和田市・三沢市・八戸市といった青森の厳しい冬を過ごす中で、そんなお悩みはありませんか?せっかく注文住宅を建てるなら、誰もが「家族みんなが心から安らげる、本当に暖かい家」を建てたいと願うはずです。
しかし、ネットやSNSには断片的な情報が溢れており、「何を基準に会社を選べば、冬の寒さで後悔しないですむのか」が分からず、悩んでしまう方も多いのではないでしょうか。実は、暖かい家づくりには断熱・気密・換気の専門的な知識と、その土地の気候を知り尽くした地域密着の工務店選びが不可欠です。

本記事では、十和田・三沢・八戸といった三八上北地方の厳しい気候を知り尽くし、設計士が直接お客様に寄り添う家づくりを手がけてきた建築工房クームが、冬の寒さで後悔しないための工務店選びの秘訣を徹底解説します。
この記事を読べば、以下の点がすべて分かります。

  • 後悔しない工務店選びの「3つの鉄則」
  • 大手ハウスメーカーと地元工務店、結局どっちがいいの?
  • 予算内で理想を叶える、賢い資金計画のコツ
  • いますぐ使える「失敗しない工務店チェックリスト」

一生に一度の家づくりで「こんなはずじゃなかった…」と悔やむことがないよう、ぜひ最後までご覧ください。

【続きを読む】

夏休みの読書にどうでしょう?

皆様こんにちは!
もうすぐ夏休みですね。今回は夏の読書に、新住協で出している本のご紹介をしたいと思います♪
(本とは言っても大丈夫、そもそも読み終わらなかった学生時代の読書感想文…みたいなことにはなりません。1話自体は10分前後で読めます!)

本のタイトルは、この「家」にしてよかった。vol.2 です。
ISBN 978-4-87071-608-7(※Amazonへのリンク。レビューはvol.1の方も見てみてください♪)
日本全国の新住協に加盟している工務店で建てた、お施主様のお話が20話も載っています!


ポイントなのは、工務店の紹介じゃなくて、「お施主様がどうしてエコな家を作ることになったのか、お施主様の当時の状況、こんな家にしたい!、建てて住んでみて実際どうだった?、光熱費の比較」がお話の中心ということです。
筆者である新住協の理事さんが、実際にお施主さんのお家にインタビューに行って書かれた本です。
※こんな風に書け!と圧力をかけたり、クームの社員がゴーストライターをやったりはしてませんので、安心してください(笑)

ひとまず第23話をご覧ください!クームで建てたお家のお話が載ってます( *´ 艸` )
(ちなみに、このお家は2014年完成で、当時一番良いサッシなどを使いましたが、今は更にスゴイ性能のお家が建てられるようになってますよ!)
専門用語はちょっとだけありますが、簡潔な解説がありますのでさらっと読める印象を受けました。

また、クーム事務所では、この本をたくさんストックしておりますので、事務所にお越しいただいてお声をかけてくだされば(または見学会などでも)、無料でお譲りしていますよ♪

パッシブとは?

ここ数年、パッシブという言葉が聞かれるようになってきました。
クームでも見学会で、「パッシブデザイン」や「パッシブ換気」などの言葉を使っていますが…。

皆様「パッシブって普通のと何が違うの?」「なんかすごいんだろうけど、全然わからない…」と感じていませんか?
正直、今の住宅業界はパッシブという言葉であふれています。
しかも、ややこしいことに、パッシブ○○の○○が省略されていることで、いろんな概念がごちゃごちゃになりやすいんです…(; ・` д・´ )

ということで、今回は、紛らわしいパッシブ○○を説明します!

ざっと簡単に言うと…
1、パッシブという言葉:passive、受動的という意味
2、パッシブデザイン :機械設備に頼らず、建築的な工夫で自然エネルギーを利用して快適な環境を作るデザイン手法
3、パッシブハウス  :要注意!手法ではなく、基準あるいはその基準の認定をうけた家のこと
4、パッシブ換気   :機械を使わず、自然の力で計画換気を実現する手法

もっと詳しく!という方は続きをどうぞ!(‘ω’)ノ 【続きを読む】

暖房方法はいろいろ

クームでご提案する暖房はいろいろと種類があります。
それぞれ、予算や断熱仕様によって選択できるものが変わってきますが、どれを選ぶべきかはライフスタイルによっても大きく左右されます。

クームでお勧めするのは、家の中で温度差がなくヒートショックが起きにくい以下の3つです。
■24時間お家全体を暖めます
・パッシブ換気・暖房(ガスで暖めた温水で”空気”を暖めて、自然の力で循環させる)
・低温水パネル(ヒートポンプで得た熱を、室内のパネルに送り込む)
・プラロコ(エアコンで暖めた空気を、換気システムで送り込む)
暖房方式は見学会でもご紹介します♪
一度実物を見て、体験していただくのをオススメします!説明だけではわからない快適さがありますよ。

これ以外にも、ライフスタイルによってはいろいろ選べます。
【続きを読む】

3つある断熱仕様

クームでは現在、主に3つの断熱仕様があります。
高性能グラスウールや吹き込みロックウールを使った、シングル、ダブル、300mmの3段階の壁の厚さが選べます。
軸組工法(在来工法)か枠組壁工法(ツーバイフォー)で、断熱材の基本の厚さが90mmと105mmで変わりますが、クームで断熱仕様と言えば図のような3つのことを指します。


断熱の厚さは暖房の選択にも影響してきます。
ダブル断熱以上、更には300mm断熱でないと選べない暖房の種類もあります。


クームでは、快適な生活をおくってもらいことから、ダブル断熱以上をオススメしています♪

カタログ通りとは限らない?

3つの断熱仕様についてご説明しましたが、断熱材はカタログ通りの性能を出すとは限りません
下の表をご覧ください。

断熱材を納める枠が見えているだけで、性能が半分以下!
いくら良い物を使っていても、施工に細心の注意を払わないと宝の持ち腐れになってしまいます。


実際の施工現場ではどう見えるかというと、こんな感じになります。

もちろんクームでは、右の図のようなNG施工はしません。もし、そんな箇所があったとしても、現場監督が断熱検査を行って見つけ次第直させます!

完成後の気密測定

2017.5.31追記:ギャラリーで公開している「質感を楽しむ、パッシブ換気・暖房の家」のC値:気密測定の裏側です!



竣工後の気密測定に行ってまいりました!
付加断熱を施工した現場は毎回気密測定を2回行っております。


↑こちらはパッシブ換気の給気筒になりますが、ここから空気が流入しないように袋をかぶせ、養生テープで止めます。こちらも気密のお話(前のブログ)で触れています。
他の部分も同様にテープなどで処理をします。


計測スタートです!


↑被せていた袋はこのように吸われていきます。
計測開始してから結構すぐしぼんでいきました。
これは気密がよさそうです!

と言っても施工段階の気密測定時にC値0.089をたたき出したので、悪くはならないのがわかっているため、安心しているところもあるのですが(笑)


結果は四捨五入して0.1でした!

気密測定を行った後は現場に入って施工をした大工に結果を報告しております。
すると、前回の現場と比べてみたり、他の大工と競ったりなど向上心が芽生え、とても喜ばしいものなのです。

実は普段、大工たちはお客様と触れることも少ないですし、こういったものに立ち会う機会も少ないのです。自分たちが手間暇かけた現場がどうだったのか?お客様の反応はどうか?とても気になっていると思います。現場で会ったら、ご遠慮なく大工に話しかけてみてくださいね♪

気密測定

皆様こんにちは
今日は八戸市のTM様邸の様子をお伝えしたいと思います。

TM様邸では先日「気密測定」を行いました。
気密測定…一体どんなものなのか、聞きなれない方もいらっしゃるかと思いますが、昨今の家づくりにおいて、「高気密・高断熱の家」はもう当たり前のようになってきています。
「高気密・高断熱」を売りにしているハウスメーカーさんや工務店さんも増えてきましたよね。
クームの家づくりにおいても外せない部分であります!
でも、言うのは簡単だけど、実際のところほんとに「高気密・高断熱」なのか…?
そんな疑問を持つ方もいらっしゃるではないでしょうか?

「それじゃあクームでやってみよう!見える高気密・高断熱を!!」

ということで一番はじめに出てきた「気密測定」なるものを行うこととなったわけであります。
高気密かどうかは、家に隙間がどのくらいあるかでわかります。その隙間の量を数値化することで、いかに高気密であるかが「見える」のです。

さて、早速測定開始!
測定方法はというと、こんな機械を使います。

お!なんか測定っぽい!


見た目は、スピーカーのような感じですが、このファンで家の中の空気を排気し、負圧の状態にします。負圧の状態のイメージは、家がずっと息を吐き続けているような感じでしょうか…


そうすると、自然と壁に貼ってある気密シートが室内側へ引っ張られます。※写真だと分かりにくいかもしれません

家は息を吐き続けて苦しいので、どこかから息を吸おうとします。
そして、家の隙間を見つけます。
やっと見つけた隙間!スーハースーハー!!

家が、この隙間からどのくらいの息を吸ったのか?それを計測するのです。

結果は1㎡あたり0.3c㎡の隙間家
(これが相当隙間面積C値(しーち)というものです)

まだ内部の仕上げ(ボード貼り)などを行っていない状態での、この数値はいい結果♪
今後仕上げの工事が進んでいくにしたがって、さらに数値が良くなると思います。この数値を出すためには、作り手の技術が大きく左右してきます。雑に気密シートを貼ったり、木を組んだりすると隙間ができてしまうのはイメージできるかと思います。仕上げてしまうと見えなくなってしまう部分ですが、家の性能は見えないところの施工がとても大切なのです。

「C値」は各住宅メーカーさんなどでも自社の基準があったりしますので、気になる方は是非調べてみてくださいね。