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ふだんぎの家

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パッシブ換気の排気口が見える!

内部は石膏ボード貼りまで進んでいます。
ここはリビング。天井のボードはまだですが、壁から進んできてますよ!


↓は2階のロフト天井です。


天井付近、一番高い所に空いている穴はパッシブ換気用です。
ここには電気いらずで湿度によって換気量を変え、なおかつ「必要なときに必要な分を換気する」というデマンドコントロールがついた排気グリルが取り付けられます。
(デマンドは需要という意味。ということは需要によって制御される、ということですね!)

このデマンドコントロールのポイントは、湿度を制御の基準にしていること。
湿度がある=「人が居て」呼吸をしたり、料理をしたりして水蒸気が出ていると考えます。
湿度で伸び縮みする素材(ナイロンリボン)を排気口の開け閉め部品として使うことで、電気を使うことなく換気量を調整できるんですね(*^▽^*)


※換気についてちょっと余談。
2003年の改正建築基準法以来、お家には機械式の換気システムを付けて24時間換気することが義務付けられました。
そもそも24時間換気が導入された経緯が、お家が高気密になったおかげで、これまでは特に気にしてこなかった建材から出るホルムアルデヒドやダニ・ホコリによるハウスダストが問題になったからです。
こういうのが換気されずにお家の中に留まることによって、シックハウス症候群が引き起こされることがわかりました。そこでちゃんと換気しよう!と法律で義務付けられたわけです。

けれど、最近はホルムアルデヒドがいっぱい出るような室内用建材もほとんど見なくなりましたし、昼間の内にルンバがお掃除してくれるお家も結構増えてるんですよね。

そんな中、お部屋に誰もいない時間帯に換気する意味ってあるんだろうか? 部屋の温かい・涼しい空気をムダに出してるだけじゃないの……?という考えが出てきました。
その流れを汲みつつ、お家全体を1つの大きな換気装置と捉えて生まれたのがこのパッシブ換気です。

日本の住宅の最先端をいく北海道生まれなだけあって、道内では広まっていますが、まだ本州ではメジャーではない換気方法です。
(温度差を利用した換気形式であるが故、夏場にはちょっと弱いのが難点ですが、そういうときはパッシブ換気の排気口近くにつけた補助の換気扇を回してあげます。それじゃ夏は意味ないじゃん!と思うかもしれませんが、エアコンの涼しい空気はそもそも重く下に向かうので、パッシブ換気の排気口からも補助の換気扇からもバンバン外にでることはないですよ(・∀・)b)

クームでは2017年から取り組み始めたパッシブ換気のお家も、もうすぐ20棟!
お家自体の断熱・気密性能がないとそもそもパッシブ換を採用できる条件が整わないので、必然的に300mm断熱とのセットになるんですが、そのおかげもあってか、パッシブ換気が温度差を利用するといっても体感だとわからない位です♪