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素朴で優しい家

素朴で優しい家

三沢市

素朴で優しい家

外壁一段落

外壁の工事が一段落しました。
モスグリーンの濃い色の板金でおうち全体がぐる~っと覆われるデザインです。


おうちの正面に回り込むと、ワイルドな木のサイディングが!
ここは後から塗装して、もっと濃い色になる予定です。


少し横を向くと、こっちはブラックの板金が。


カーポート部分は奥行もあって広々!
これぐらい広いと荷物の積み下ろしも楽そうです~(*'ω'*)

上を向いてある…ビスをとめよう

内部では階段が取り付けられ、本格的に造作工事が始まりました。


水廻りの設備も一部取付がされていますよー。


ところで、造作が取り付けられる場所には下地があるわけで、例えば↓のように石膏ボードが全面に張られています。


一部拡大してみると↓、各石膏ボード1枚1枚のフチと、長手方向にビスが打ってあるのがわかりますか?


この石膏ボードはおうちの壁・天井に張っていくんですが、二階建てのおうちだと200枚以上使うこともざらです。(大きいおうちや間取りによっては、もっと使います)

これを大工さんはひたすらビス打ちしていくんですね。
もちろん天井も、重たいビス打ち機を持って、上を向いて作業するわけです!
慣れてない方がやったら腕が上がらなくなってしまいますね…('∀';)

細かく繊細な造作も手掛けるし、たくさんの量を効率よくこなしていくし(修行の賜物!)、大工さんってかっこいいですね!(*^▽^*)

天井のもこもこと隙間

ついこの間、天井裏に断熱材が施工されました。
↓の白い綿っぽいのがそれです。
(ロックウールという名前の断熱材です。アスベストじゃないですよ!)


この天井裏は以前の日誌でもご紹介した、壁に隠れて見えなくなってしまう断熱の境界部分です。
屋根の裾から外からの光が入っていますが、これでOKなんですね。


家を長持ちさせるには、材料が乾いていて空気の流れがあることが必要です。
屋根裏空間に空気がこもらないように、わざと空気が入る隙間を設けているんですね。

ちなみに、この隙間からの空気は部屋の中には入ってきませんよ。
部屋とこの屋根裏空間は気密性を確保するためのシートで遮断されているのです(もし入ってきたらそれは隙間風ってことになっちゃいます!)。

あと、直射日光を受けてガンガン熱くなった屋根による、もわもわ熱気も部屋の中に伝わってきません。
これは部屋と屋根裏の間に分厚い断熱材があるおかげなんです。

通したり防いだり。いごこちのいい環境づくりというのは、ちゃんとした根拠があって、それに見合った物を使ってあげることが必要なんですね。

造作前の準備

先日、現場で造作の打ち合わせを行いました。
造り付けの造作があるところは、石膏ボードを貼る前に下地を準備してあげる必要があります。

断熱材が入り気密シートの張られた壁
もし下地がないと、1枚の石膏ボードのもろい壁だけで重量級の棚(物を置けばさらに重い!)などを支えることになります。
するとどうなるか。造作が壁から取れて落ちちゃったり、物が落ちて壊れてしまうかもしれません…!( ゚Д゚;)

ということで、造作のありそうな所は避けて、天井などから石膏ボードを貼っていくんですね。

造作用にまだ石膏ボードは張っていない
造作に限らずですが、取り付けたいもの、やってみたいことがあれば早めに教えてくださると助かります!

例えばハンモックなんかは、ある程度工事が進んだ段階よりもず~っと前。
プランが大まかに決まって本格的に構造の検討に取り掛かる前にわかると、使いやすい位置に、ちょうどよく材料を配置することもできます。

他にも、引っ越した後に重たい物を置きたいなぁと考えている場合も教えてくださいね!
ピアノだったら床を補強しますし、サーバールームだったら事前の空調計画、熱帯魚なら電源と水道・排水など、いろいろ準備が必要なものがありますよ~。

外から見える形と、断熱的な区切り

前回の日誌は外だけだったので、今回は中の様子も。
中は建て方が終わって、内部の壁を作るための間柱入れ(写真真ん中下の縦に細い柱)や配線工事が終わったところです。

建て方後の内部の様子
内部の壁の本格的な断熱入れはこれからですが、配管などが絡まない壁は先行して断熱入れをしていきます。
例えば↓のように勾配天井で高さが低くなりすぎる所。奥に行くと床の板がなくなっているのがわかりますか?

断熱材が入る前の勾配天井と2階床
この床の無くなる所には、壁を作って断熱材を詰めていきます。

断熱の区切りと構造の区切りは異なっている
屋根と壁に囲まれた「家の中」ではありますが、断熱目線で見ていくとここが境界になるわけです。
イメージとしてこんな感じ↓。写真中の断熱材は下図の左上にあたります。

断熱の区切りと構造の区切りの概略
外から見ると、1枚の大きな斜めの屋根がかかっているように見えても、内部は別の区切られ方をしている…。
勾配のある屋根を見たら、ぜひ想像してみてください。