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やすらぎを感じる家

やすらぎを感じる家

八戸市

やすらぎを感じる家

石膏ボードの加工

外部では透湿防水シート張りと通気胴縁の取り付けが終わりました。
外壁が張られるのを待ちます。

あとは外壁を待つだけ。透湿防水シート張りと胴縁の取り付けが終わった様子
一方内部では、内側の壁に気密シートが張られて、石膏ボード張りに取り掛かるところです。

石膏ボードをカットして取付場所に形を合わせている
↑は石膏ボードを取り付け場所の形に合わせてカットしているところ。
石膏ボードのメジャーなサイズって、縦が182cm~273cmまであるのですが、壁には主に242cmのものを使います。

自分の身長よりもかなり大きいものを持って、壁にビス止めしていくのはなかなか大変な作業です(天井の場合は持ち上げますよ)。
しかも結構重い!
だから大工さんはみんな細マッチョなのです('ω')9

組み立てる造作

少し前ですが、石膏ボード張りが終わった後、大工さんが造作収納・家具の加工や取り付けをしていました。
↓はテレビボードを組み立てて、扉の動きを確認している所。

TVボードの組み立て
クームでは造作に赤松という樹種をよく使っているのですが、おうちのテイストや他の造作との兼ね合いで、他の樹種を選ぶこともあります。
こういう時、流通している規格寸法の一枚板を買うと、端材が出て使い道がなくなってしまう…なんてことが起きます。(ほかの場所に使うにしても、樹種や板としての構造で、それぞれに向き不向きがあります)

ということで、こういう無駄を無くすために、造作セットとして既に用意された板材を使うことがあるんですね。
例えばこのTVボードは、国内最大手の木質建材メーカーさんが無垢の木をカットして作っています。
板材になって流通経路に乗り、それを現場でカットするよりも、最終的に出る端材の量も少ない。
ちょっとだけ環境に優しい気がしますね(*'ω'*)

クロス工事が始まります

大工さんによる造作工事が終わり、そろそろクロス工事が始まりそうです。


↑スリムな鉄骨手摺や、↓見せるタイプの収納棚の金物も取り付けられていますよ。


石膏ボードに下地の木材がある位置をメモしているので、そこに合わせて金物を固定していくわけですね。
クロス屋さんは避けて貼らないといけないので大変ですが、そこはプロ。スイスイ作業してくれます(*'ω'*)9

ところで、もし皆さんが住んでから重たい物を置く棚を取り付けたいと思ったときは、下地に注意してくださいね。
木の下地がない所に重いものを取り付けると、1cmちょっとのもろい石膏ボードだけで重さを支えることになってしまいます。
抜け落ちてしまう恐れがあるので、棚を付ける前に下地があるかどうか事前のチェックが大事です。
(ホームセンターなどで下地センサーも売っていますが、精度が微妙な時もあるそう…)

一番安全なのは、建てたところにご相談いただくこと!
材料の色合いが違うとか(調色して塗装されていることも)、デザインを揃えるために材料のフチを加工したりとか、下地以外にも準備が必要なこともあるんですよー。

きれいに見せるための工夫

先週からクロス工事が始まり、今は設備の取り付けも始まっています。
↓はちょっと前ですが、クロスを貼る前のパテ処理が終わったところです。


階段の壁ですが、壁と床の境目に白い線があるのがわかりますか?
これは巾木(はばき。幅木とも書きます)と言って、たいてい皆さんのおうちの壁にもついているはずです。

床のすぐ上は掃除機や足が当たりやすい場所ですが、その際の傷や汚れから壁を守ってくれるんですね。
(クロスの下地になる石膏ボードは、硬いけれどもろさもあるため、強い力がかかると凹むこともあります。巾木は足元カバーの役割を果たします)

カラーボックスや箪笥を買ってきて壁に寄せようとすると。巾木のせいでぴったりつかない!とジャマもの扱いされることもありますが…(*'ω'*;)
長くきれいに暮らすために、目立たないけど大事な役目を持っているんです。

***

さてもう一カ所、今度はドアの工夫です。
↓天井の一部に溝がありますね。これは天井に埋め込む引き戸のレールがつく所です。


天井まで届く背の高い引き戸を使うので、レールはその分天井に埋め込まれるんですね。

天井でも床でも、引き戸廻りのデザインは設計側が気を使うところです。
色が廻りのクロスや床から浮かないかどうか、戸を取り付けるための部材幅はどれくらいか。
このおうちで目指すのは、あるのが気にならない・存在を忘れるくらい、すっと空間に馴染むような仕上がりです。

(あえて「デザイン扉!太い枠!」と主張するデザインもカワイイのですよねぇ(*'ω'*)どこを目指すかはプラン次第!)

クリーニングしてきました

クロス工事や設備機器の取り付けも一段落して、先日1回目のクリーニングをしましたよ。


ちなみに玄関ドアは、まだ工事用ドアのままです。
(数々の現場を渡り歩いた歴戦(?)のドアなのです。張り紙やマステの跡は勲章みたいな感じかも…)


前回の日誌で出てきた巾木も壁紙が白だとこの通り!
遠くからだと全然目立ちませんね。

階段を上って二階廊下はこんな感じです↓


天井が高くなっているのは、空間を広く見せる効果もありますが、一番はパッシブ換気用の暖かい空気を集めるため。

吹き抜けがあったり天井の高さが場所によって変わるおうちは、同時に断熱の境界が複雑に繋がりあう家でもあります。
もしかしたらあなたの近所にあるおうちも、外観からはわからない断熱入れの苦労があったかも!