そのヤル気、形にしないと忘れそう。だからオススメ、ごーしちご。

始まりました2018年!仕事の目標を立てたり、旅行を計画したり、ダイエットを決意したりと、今はいろんな「ヤル気スイッチ」が入る時期ですよね。
でも、せっかくのヤル気も漠然と「~ができますように」と心の中で思ってるだけだとウヤムヤになりがち…。そこで、五・七・五の17音で俳句や川柳にしてみませんか?俳句なら季語を入れることで美しい世界観に仕上がり、川柳なら普段の言葉で楽しくまとめられます。脳トレにも良さそうな「ごーしちご」に、いざ挑戦!

ごーしちご、声に出したらノッてくる♪苦手意識も飛んで行く!

「俳句とか…国語は苦手だったし難しそう…」と思ってしまう方も、全然大丈夫!試しに初めの5音を声に出してみて下さい。例えば新年の抱負なら(ありがちですが)「今年こそ」でもよいかも。すると自然に、次の7音をつなげてみたくなりませんか?そのくらい日本語には「五・七・五リズム」が浸透しています。だからまずはラップみたいにノリの良さを楽しめればOK!そして「いいこと言おう」とムリしたり格式張ったりしないで、思うがまま、気楽にリラックスしていきましょう♪

七戸の、高校生はハイレベル。イケイケ、七高文芸部!

さて今回、俳句・川柳を特集するにあたって、わが七戸町の七戸高校文芸部をご紹介しない訳にはいきません!七戸高校文芸部は、文化部のインターハイとも呼ばれる「全国高等学校総合文化祭」にここ6年、連続出場中!さらに個人でも、全国的な俳句・川柳コンクールの最優秀賞や上位の賞を次々受賞。地元にこんなスゴい文芸部があるなら、話を聞かなきゃもったいない!そこで、部の顧問であり学外でも「親子の俳句学習会」などを開催している宮内香宝(たかみ)先生に、俳句のお話を中心に伺ってきました!

文芸部句会の様子。毎回、順位もつけて切磋琢磨!
「親子の俳句学習会」で講評する宮内先生
文芸部では写真に俳句をつける「写真俳句」にも挑戦しています

目の前の、見慣れた町がスペシャルに。俳句作りのマジックです。

まず、難しいイメージを持たれがちな俳句作りのポイントについて聞きました。すると、俳句は言葉の世界だけど「写真のように」場面を切り取ることが大事、とのこと。そのために必要なのが、対象をよく見る観察眼。観察眼が鍛えられると、今まで気づかなかった風景の美しさや人の心への感度が上がってきて、発見が増えたり、見えないものが見えてくるんだとか。実際、宮内先生も七戸町の風景の中から「この町は、虹がきれいに見える」ことを発見したそう。それ、目からウロコです!

感動を、瞬間パック、ペンと紙。メモリーカードは要りません。

次に文芸部の活動を聞いたところ、基本は週2回の「句会」。お題に対して10分くらいで句を作り(早い!)、お互いの句を批評し合うそうです。でも感性は普段から磨くもの。部員は手のひらサイズの「文芸ノート」を常に持ち歩き、ふと浮かんだ句や「気づき」を書き留めていると聞いて、さすがと感じました。実物を少し拝見しましたが、中身はメモがビッシリ!表現への熱意が伝わります。ペンと紙さえあれば「いま、この一瞬」の感動を残しておける俳句。思えば、ツイートの大先輩みたいなものですね。。

あらためて、この青森が好きになる。あなたに詠まれて、光り出す。

最後にもうひとつだけ教わった、俳句の大事なこと。それは暮らしや風景、季節の中にある「モノ」に想いを託すという特徴です。例えば冬の季語「手袋」も、単にモノという以上に温もりが伝わってきますよね。そう考えると四季が美しく自然も豊かな青森県は、想いを託せるモノに恵まれていると思いませんか?一方、川柳は暮らしをユニークに切り取りますが、その点でも青森県なら、地に足のついた暮らしから生まれるバイタリティのある場面にたくさん出会えそう。五・七・五で、これからもっと地元が好きになれそうです!

取材協力/青森県立七戸高等学校