なりたい職業1位に選ばれて、大工さん、いざ天間林小学校へ!

2020年11月。クームの大工さん達が向かったのは、七戸町の天間林小学校。実は、5・6年生の将来なりたい職業アンケートで「大工・建築士」が最も多かったため、キャリア教育の一環としてお声がけいただいたのです。といっても「講演」なんて、初めてのこと。何を伝えようか?と社内でいろいろ話し合いました。大工さんの仕事の紹介はもちろんとして、モノづくりの楽しさも知ってほしい。できれば何か作ってほしい。じゃあ、せっかくだから材料も良いものにしようか!そんな検討を経て決まったのが、屋久島地杉の額縁がついた「ファブリックパネル作り」でした。

モノづくり大好きな、子どもたち。みんなの目がイキイキしてました。

では、いよいよ講演スタート!まずは家ができるまでのお話。「大工さんは3日でお家を建て込みしちゃうんだよ」と言ったとき「おぉ!」とどよめいたのが私たちには新鮮でした。そしてカンナ掛け体験のあと、全員によるファブリックパネル作り。子どもたちには好きな模様の生地選びと貼り付け、額縁の組み立てとパネルの取付けを体験してもらう段取りです。初めはこわごわとやっていた子も、大工さんのサポートのもと、クギ打ちをしっかりできていました。バッチリ完成したときのうれしい笑顔は、マスク越しにも充分伝わってきましたよ!

何かを感じてもらえた確かな手応え。あたたかい感想を、ありがとう!

慣れない講演で社員一同、とっても緊張しましたが、子どもたちのとびきりの笑顔と頑張りに刺激をもらえた特別な一日になりました。そして後日、なんと!みんなから感想文が届きました。ファブリックパネルづくりが面白かった!とか、また作ってみたい!とか、家に持ち帰って家族から上手にできてるねと言われてうれしかった!などなど。大工さんの仕事に興味のなかった子も楽しんでもらえたみたい♪あと、家が建つまでの話と、家づくりに関わる職人さんの紹介についても勉強になった、という感想も。この講演をやってホントによかったです。貴重な機会をいただき、ありがとうございました!

家づくりは、みんなの幸せづくり。それを支える職人さんを、応援してね!

オンラインで相談できるような便利な世の中になっても、困った人の所に行って直せるのはプロの技をもった職人さん。それがいま建築業界では大工さんに限らず、家づくりに携わる職人さん不足が深刻です。今回の講演がきっかけで、大工さんや職人さんを目指す子どもが増えてくれたらうれしいですが、そこまでいかなくても、大工さん・職人さんへの尊敬を持ってくれたらと思います。そしてこれから成長して、家族にとって一番大切な場所である家づくりが(ちょっと大げさですが)地域社会全体の幸せづくりにもつながっていることに関心を持ってくれたら、最高ですね♡
なお、今回のファブリックパネル作りには、以下の企業様のご協力と材料提供をいただきました。ありがとうございます!

・カーテン生地─株式会社インテリアユニオン石源、株式会社サンゲツ
・屋久島地杉材─チャネルオリジナル株式会社
・シナベニヤ板─ヤマメイ株式会社
・チャネルオリジナル株式会社様には、屋久島地杉でできた縁起物の拍子木もいただき、子どもたちへのお土産にしました。
*天間林小学校様のご承諾を得て、記事および写真の掲載をしています。
*この記事は2020年11月のクームのブログ記事を再構成しています。