隙間という「熱の逃げ道」の大きさがわかる、C値。

前回、Q値で家から逃げる熱量がわかると書きましたが、実はまだ他にも熱の逃げ道があります。それはズバリ家じゅうの隙間。その隙間がどれだけあるかを示すのが隙間相当面積、C値です。「家全体の隙間」を「家全体の床面積」で割り算して算出する指標で、数値が小さいほど隙間が少ないことを表します。ただ、隙間といっても目に見える大きさの穴や空間が開いているわけではありません。壁や天井、床、窓や玄関など、様々な材料同士が接するところにできる本当に小さな隙間たちが積もり積もって、家全体で見ると大きな隙間になってしまうのです。

家1軒で、実際の隙間はどれくらい?

では実際のC値を見てみましょう。まず省エネ基準が始まる前に建った昔の家はC値が10c㎡/㎡程度。これは床面積100㎡(約30坪)の家に換算すると、なんとA3用紙1枚弱の結構な大きさです!
その後の省エネ基準(寒冷地)では、2.0c㎡/㎡以下=名刺4枚分のサイズが目安となりましたが、クームの家のC値は約0.2c㎡/㎡前後、つまり名刺1枚の半分以下のサイズ。ていねいな施工にこだわっているからこそ、実現できる数値です。

【気密測定の様子】
この測定器を使って家のC値を実測します。気密性を高める施工の工夫は組新聞のバックナンバーvol.69をご覧ください!