PROJECT

ゆるやかな時間の流れる家

ゆるやかな時間の流れる家

東北町

ゆるやかな時間の流れる家

経年変化する外壁

最近全国的に経年変化する建材が流行っています。

多いのは塗装などをしないそのままの木を使うもの。
このお家の外壁(木製サイディング)などは、雨のあたる部分からだんだんと色が抜けていって、最後は灰~黒っぽくなります。この色をシルバーグレーとも言います。


↓もっと色がグレーに変わっていきますよ。


ずっと新品のままが良い!という方にはオススメできないのですが、これを所謂人で言う所のロマンスグレーと同等の変化と見たらどうでしょう?
品を保ちつつも自然体である様が魅力的……、お家もそんな風に変わって良いと思いませんか?

***

さて、このお家で使っているのは、木ではなく経年変化するセメントの外壁。

白華※(エフロレッセンスと言うそうです)という現象をあえて防がない、材料が自然にさらされ変化するのを楽しむという、窯業系の外壁材としてはなかなか挑戦的なコンセプトの建材です。


※白華:私たちが見たことがある白華現象というと、コンクリート橋の側面とか裏側に、白い絵具が垂れたような後があったり、鍾乳洞のようにつらら状の物ができていたりとかでしょうか。
強度は?安全性は?問題ないのかと不安になっちゃいますが、成分は炭酸カルシウム(ホタテの貝殻と同じ!)だし、素材の表面で起きることなので強度の問題にはならないそうですよ(・∀・)

もともとが均一でない手仕事感のある表情が魅力的な外壁ですが、日が射し込んで反射すると、これまた味わい深い…!