PROJECT

広々暮らすシンプルな家

広々暮らすシンプルな家

おいらせ町

広々暮らすシンプルな家

造作も終盤

外部は屋根に雪止めがつきましたよー。


内部では造作工事が終盤です。


鉄骨を加工して作った手すりもいい感じ(*'ω'*)
来週からは仕上げ工事に入れそうです。

水廻り組み立て

内部では、水廻りメーカーさんがキッチンの組み立てをしていました。
写真を見るとわかりますが、それぞれの部品は別々に梱包されています。


通販みたいな感覚で、出来上がったのが搬入される、というわけではないんですね。
特に大型の食洗器類があると、作業スペースが段ボールでいっぱい!なんてことも(;・∀・)

ちなみに、外壁張りも一緒に進めていましたよ。


↑は玄関で、本物の木(ウェスタンレッドシダー)を張った所です。

見たことがあるけど知らない名前

いきなりですが問題です。
↓の引き戸が取り付けられる場所で、縦に取り付けられた細長い部材は何でしょうか!


別角度↓


正解は…中方立(なかほうだて)!
…と聞いても??(*'ω'*)??ですよね。

簡略化した図で表すとこんな感じです↓
そういえば片引き戸って、戸の厚さ分壁が薄くなってるんですよね(気にしたことなかった!という方、多いのでは?)
中方立はこの壁を補強する役割があります。

家に限らずですが、見た目はシンプルな物でも、聞いたことのない名前の部材がいっぱい組み合わされてできているんですね。
過程を見ると、これは手間が掛かっているなぁと勉強になります!

換気と配管の深い話

壁に断熱材が入れられ、天井にも吹き込み断熱の準備が進んでいます。


1階では気密シート張りも進んでいますよ。


↑↓の写真の中の長~い配管は、キッチンの換気扇(正確にはレンジフード)やおうち全体の換気用ダクトです。


こういう配管は天井・床下を通ることがほとんどで、完成すると見えなくなる部分です。
すっきりオシャレなおうち♪と思っていても、実は配管がいっぱい!なのはよくあること。
家の中には働き者がいっぱい隠れているんです(*'ω'*)
(近年よく聞く全館空調は特にその傾向がありますね)


※ちなみに、配管が多い・少ないからダメ・良い(=全館空調だから~~とも言い換えられます)というわけではないので、ご注意くださいね。

建築コストという経済的事情だけでなく、例えば↓のようにいろんな理由を考慮して、換気(冷暖房・断熱も)の選定が行われます。

・空気・温度のコントロールをどこまでするか(機械で計画的に効率よく光熱費低減を目指すか、自然の力にまかせてある程度は許容するか)
・設計・間取りの方針(個室はきっちりわけて音や温度を人に合わせて最適化させるか、開放的なプランで家全体の温度や音を共有するか)
・住む人の掃除に対する関心度(普段は目に見えない部品をこまめに掃除して高頻度のフィルター交換費用を許容できるか、メンテナンスは極力したくないか)
・将来の家の使われ方(子供が巣立ったら子供部屋は書斎や趣味に使いたいか、使う部屋は決まっているからそこ以外無駄な光熱費はかけたくないか)
・生涯のコストパフォーマンス・何年住むか(年間光熱費は抑えて15~20年間隔で設備交換に○百万掛けるか、徹底的に断熱性能を上げて光熱費を抑え・ホームセンターで買える設備にするか)

…ざっと出てくるだけでこれだけあります。

建築費も光熱費も安くて、メンテナンスいらずで、一人ひとりにあった温度調節ができて、いざというときは簡単に経路を切り替えられる。
そんな全部を兼ね備えた最強!の仕組みがあればいいのですが、今の技術ではそうもいかないのです…(´・ω・`)(…部屋数が少なく超コンパクトならいけるかも?)

もしこれから家づくりを検討しているなら、光熱費だけでなく維持費や交換費、そして自分の性格と将来の暮らし方も想像してみてくださいね。

壁ができました

建て方が進み先週には壁ができました。



↑はまだ壁ができる前、骨組みだけの状態のときです。
↓そこに構造用合板という面材を張って家を頑丈にしています。


そういえば、クームでは筋交い(すじかい)を採用することはあまりないですね。
(柱が垂直に重さを支える部材なら、構造用合板や筋交いは水平にかかる力に耐える、耐力壁(たいりょくへき)というものです。風が吹いたり地震の揺れが伝わっても耐えるのは、この耐力壁のおかげです!)

筋交いは断熱材を入れる部分と干渉するので、家全体で見ると保温力がちょっと落ちてしまったり、断熱材を斜めにカットする必要が出てきたり。
一般的には筋交いの方が材料費は安くなりますが、施工のしやすさや地震が来た時の歪みの少なさなども考えて、構造用合板を使っています。

(どんな材料も、他の材料や工法との組み合わせで欠点を補いあうことができます。
反対に、地域柄避けた方がいい素材やデザインもあるし、地域に根差している工務店さんの多くはそういうのを考慮して提案してくれているはず。
これを使っているから、使わないからダメ!というように早合点するのはもったいないですよ~)


間柱(写真左下の左から2番目や、右上奥の縦にいっぱい立っている細い材です)が立ったことで、お部屋の広さも直感的にわかるようになりましたね。

これから内側に断熱材を貼っていきますよー。