PROJECT

広々暮らすシンプルな家

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おいらせ町

広々暮らすシンプルな家

基礎工事が始まります

今週から工事が始まりました。
まずは家の基礎をつくる目印(基礎の位置やてっぺんの高さなど)を出す、遣り方出し(やりかただし)からです。


基礎は地面を掘りますよね。地面に印をつけても削れてしまうので、一回り外に木の杭を打ち横向きの板(貫:ぬき、と言います)や糸を固定することで、目印が消えないようにします。

杭より内側が掘られていますね↓


敷地の外から家の中に入る配管類を通して、砕石を念入りに転圧していきますよ。

基礎ももうすぐ完成

つい先日生コン打ちが終わり、基礎工事ももうすぐ完了です。


玄関など一部の土間部分はこれからです。


建て方ができるように、木材も加工中ですよ。
再来週から大工さんも現場入りの予定です!

建て方が始まりました

今週から建て方が始まりました!


クレーンで柱などの構造材を降ろしてもらい、大工さんがテンポよく組み立てていきます。


こちらのおうちは木造軸組み工法(在来工法)なので、すでに出来上がった壁(パネル)を組み立てるのではなく、現場で組み上げていきます。
このときに使う木材はプレカットと言って、あらかじめ工場や加工場で、現場組み上げがすぐできるように加工されています。
溝や切り欠きができているので、大工さんは組み立てに集中できるんですね。

大工仕事は天気との戦いでもあるので、下準備をどれだけしておくか、現場でどれだけ作業しやすい環境にしておくかが大事です(*'ω'*)!

※ちなみに金曜の午後から雨が降り始めましたが、濡れる前に屋根まで出来上がりましたのでご心配なく!

壁ができました

建て方が進み先週には壁ができました。



↑はまだ壁ができる前、骨組みだけの状態のときです。
↓そこに構造用合板という面材を張って家を頑丈にしています。


そういえば、クームでは筋交い(すじかい)を採用することはあまりないですね。
(柱が垂直に重さを支える部材なら、構造用合板や筋交いは水平にかかる力に耐える、耐力壁(たいりょくへき)というものです。風が吹いたり地震の揺れが伝わっても耐えるのは、この耐力壁のおかげです!)

筋交いは断熱材を入れる部分と干渉するので、家全体で見ると保温力がちょっと落ちてしまったり、断熱材を斜めにカットする必要が出てきたり。
一般的には筋交いの方が材料費は安くなりますが、施工のしやすさや地震が来た時の歪みの少なさなども考えて、構造用合板を使っています。

(どんな材料も、他の材料や工法との組み合わせで欠点を補いあうことができます。
反対に、地域柄避けた方がいい素材やデザインもあるし、地域に根差している工務店さんの多くはそういうのを考慮して提案してくれているはず。
これを使っているから、使わないからダメ!というように早合点するのはもったいないですよ~)


間柱(写真左下の左から2番目や、右上奥の縦にいっぱい立っている細い材です)が立ったことで、お部屋の広さも直感的にわかるようになりましたね。

これから内側に断熱材を貼っていきますよー。

換気と配管の深い話

壁に断熱材が入れられ、天井にも吹き込み断熱の準備が進んでいます。


1階では気密シート張りも進んでいますよ。


↑↓の写真の中の長~い配管は、キッチンの換気扇(正確にはレンジフード)やおうち全体の換気用ダクトです。


こういう配管は天井・床下を通ることがほとんどで、完成すると見えなくなる部分です。
すっきりオシャレなおうち♪と思っていても、実は配管がいっぱい!なのはよくあること。
家の中には働き者がいっぱい隠れているんです(*'ω'*)
(近年よく聞く全館空調は特にその傾向がありますね)


※ちなみに、配管が多い・少ないからダメ・良い(=全館空調だから~~とも言い換えられます)というわけではないので、ご注意くださいね。

建築コストという経済的事情だけでなく、例えば↓のようにいろんな理由を考慮して、換気(冷暖房・断熱も)の選定が行われます。

・空気・温度のコントロールをどこまでするか(機械で計画的に効率よく光熱費低減を目指すか、自然の力にまかせてある程度は許容するか)
・設計・間取りの方針(個室はきっちりわけて音や温度を人に合わせて最適化させるか、開放的なプランで家全体の温度や音を共有するか)
・住む人の掃除に対する関心度(普段は目に見えない部品をこまめに掃除して高頻度のフィルター交換費用を許容できるか、メンテナンスは極力したくないか)
・将来の家の使われ方(子供が巣立ったら子供部屋は書斎や趣味に使いたいか、使う部屋は決まっているからそこ以外無駄な光熱費はかけたくないか)
・生涯のコストパフォーマンス・何年住むか(年間光熱費は抑えて15~20年間隔で設備交換に○百万掛けるか、徹底的に断熱性能を上げて光熱費を抑え・ホームセンターで買える設備にするか)

…ざっと出てくるだけでこれだけあります。

建築費も光熱費も安くて、メンテナンスいらずで、一人ひとりにあった温度調節ができて、いざというときは簡単に経路を切り替えられる。
そんな全部を兼ね備えた最強!の仕組みがあればいいのですが、今の技術ではそうもいかないのです…(´・ω・`)(…部屋数が少なく超コンパクトならいけるかも?)

もしこれから家づくりを検討しているなら、光熱費だけでなく維持費や交換費、そして自分の性格と将来の暮らし方も想像してみてくださいね。