もしかして、まだ敬遠してる人いますか?

黒にんにくは普通の白いにんにくを3~4週間、高温多湿な環境で熟成させたもの(メーカーや作り手によって製法は多少異なります)。この熟成によって成分が変化して、元のにんにくとはまったく別物のような黒にんにくが誕生します。特にその食感と甘みは「これがにんにく?ドライフルーツみたい!」と誰もが驚くはず。にんにく特有のにおい成分も大幅に減って気にならないレベルです。もともとにんにくが苦手な方でもこれなら食べられるかも?「食わず嫌い」だった方は、ぜひ一度試食を!

黒にんにくのスゴさ、その健康増進パワーがアップ!

黒にんにくは、熟成によって成分が大きく変化します。そもそもにんにくは健康増進の王様的存在ですが、黒にんにくになると各種のアミノ酸、ポリフェノールの成分量がさらに増えます。そして特筆すべき成分は、強力な抗酸化作用があるとされる「S-アリルシステイン」。これがなんと数倍に増え、健康増進のパワーがアップ!また、生のにんにくはかえって胃腸をいためたりすることもありますが、黒にんにくならそんなこともありません。健康に気をつかうなら、食べない理由がないですねっ。

黒にんにくのスゴさ、そのフルーツみたいに甘くなる!

黒にんにくは長期熟成することで、とても甘く、そしてやわらかくなります。そのままでももちろん美味しいですが、初めはカレーに入れたりしてみると、そのまろやかな甘みがカレーにうまく溶け込んで無理なく食べられるのでオススメ。またペースト状にすることで、ステーキソースの隠し味に使えたり、はちみつと混ぜてトーストに塗ったりする楽しみ方も!さらにチョコレートとの相性も良く、すでにトリュフタイプからチョココーティングタイプまで様々な黒にんにくチョコ商品が発売されています。

知ってましたか?黒にんにくは三重県生まれ。

いまや青森県の特産品といっても過言ではない黒にんにく。でも実はそもそもの生まれは三重県!三重県の志摩には海女さんがいますが、昔から地元で獲れるにんにくを常食して体の冷え対策をしていたという歴史もあるそうです。そして今から10数年前、三重県で商品としての黒にんにくが誕生。その健康増進パワーの研究が進む中、2006年より青森県でも黒にんにく作りが本格化したのです。以来、今日までに青森の黒にんにくは海外25か国へ輸出されるまでになったのですから、「ありがとう三重県!」とお礼を言いたいものです。

自家製にもチャレンジ!ただし熟成初期は要注意。

黒にんにくは自家製でもできるのが面白いところ。すでに作ったことのある方も結構いるかもしれませんが、初めてならインターネットで調べるとすぐにたくさんの製法&体験記が出てくるので、参考にしましょう。ほとんどは炊飯器を使う手法で特に難しいところはありません。ただ、炊飯器の機種や熟成期間の加減によっては多少、出来不出来の差があるようです。いずれにしても一つだけ、ご注意!熟成初期はにんにく臭があたりに充満するので、ご家族・ご近所に迷惑がかからないようにして下さい。

世界へ羽ばたく青森の黒にんにく!今年もサミットを開催!

黒にんにくはいま、その健康増進パワーと唯一無二の美味しさで世界各国に浸透しつつあります。それを踏まえて9月6日7日、八戸市で『第2回世界黒にんにくサミット』が開催されました(毎年9月6日は「黒にんにくの日」なんですよ!)。国内外の研究者による黒にんにくの最新の研究報告や黒にんにく料理グランプリ、イタリアで活躍するシェフや国内著名フードコーディネーターのお話もあって盛り上がりました!
http://96229jp.com

取材協力/協同組合青森県黒にんにく協会