和モダンあり、キャラクターあり。ふろしきはいま、おしゃれ新時代。

ふろしきというと、昔ながらのイメージで少し堅苦しく地味な印象があるかもしれません。でも、最近は「こんなのも、あるんだ!」と思わず声に出しちゃいそうな、お洒落でカジュアルなものが増えているんです。お花や動物、自然の風物など風流なモチーフを現代的にアレンジしたものや、スマートな幾何学模様、人気キャラクターものなどもあって、まさに百花繚乱。もちろん、贈りものを持参するようなシーンでは上品なものにすべきですが、カジュアルなふろしきを自分の普段づかいに使ってみるのも楽しそう。まずはお気に入りを探しに、和雑貨のあるお店やサイトへGO!

どんな形も、ドンと来い!ハイパフォーマンスな実用性。

ふろしきがスゴいのは、何でも包めてしまうこと。
ユニークなものだと、ワインボトルやスイカの包み方がよく紹介されますが、見るたびに感心しちゃいますよね。また、ドラマの裁判シーンなどで検察官がふろしき包みを持ち歩く場面を見たことありませんか?なぜ鞄ではなくふろしきなのか?それは大小どんな形の証拠品でも柔軟に包めるから、というのが有力な説のようです。何でも包めるというのは、それだけ多彩な包み方があるということ。そこには、先人たちが何度も何度もやり直して、「これだ!」という包み方を編み出してきた歴史があります。ありがとう、ご先祖さま!

結び目に花が咲くと手にした人の心まで華やぎます。

先にふろしきの実用性にふれましたが、そこに遊び心があったり、美しい形に仕上げるのも日本人ならではの美意識。特に布の四隅の端や結び目はお花や花びらに見立てやすいので、贈答シーンではとても見栄えがします。贈る側も贈られる側も、テンションが上がりますね!また、いろいろな包み方を調べてみると、どこか折り紙にも似ているような…
平面から立体を生み出すという点では、どちらも誇るべき日本の文化だなあ、と実感します。ちなみに、2020年1月にオンエアのクームのテレビCMには「四つ結び」が登場。これもお花のような結び目で、画面に華を添えています。

「真結び」と「縦結び」。2つの違いがわかれば、大丈夫!

スイカや瓶などを包んでみたいけど、中身が重い分、結び目がほどけて落ちたりしないか心配…という方もいるかもしれません。でも「真結び」をしっかり覚えれば大丈夫!というか、ふろしき包みでは、この「真結び」が基本なんです。結び方は、下にある手順の図を参考にして下さい。また、インターネットの解説動画などもチェックするとわかりやすいですよ。ポイントは、できた結び目がヨコに広がっていること。順番を間違うと、結び目がタテになる「縦結び」になるのでご注意を。「真結び」は、重いものを運んでもほどけず、でも、ものを出したあとはほどきやすい、魔法のような結び方なんですよ。

エコなマイバッグにも変身!ふろしきは、もっともっと楽しめる。

最後に、ふろしきをマイバッグ(=エコバッグ)にしちゃうご提案!もともと「スイカ包み」のように持ち手のついた包み方がありますが、もっといろんなスタイルがあるんです。こんもりと丸い形のハンドバッグ風もあれば、スタイリッシュなショルダーバッグ風なものなど、みんな個性的。また、革などでできた「ふろしき専用持ち手」も使ってみるのも便利かも。生地についても、厚手で丈夫&撥水加工タイプを選べば、気兼ねなく使えますよ。そして何といっても「使わないときは小さくたためる」→これが大きなメリット!ふろしきって、お洒落でエコなスーパーアイテムなんですね♡