PROJECT

neuk - リノベ

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三沢市

neuk - リノベ

リノベ開始

建築日誌では初の、リノベーション現場のご紹介!
この現場では部分的なリノベーションで、おうちを2世帯対応にしていきます(*'ω'*)

大まかな方針は、
・部分解体・部分リノベーション
・外壁などの外観は基本的に手を入れない
・断熱施工、開口部の性能強化
です。

住んだままのリフォーム・リノベーション工事は、新築と違ってお施主様にも負担が掛かります。
工事中の音はどうしようもないとして…、まず物の移動が大変ですよね。
工事が始まる前に、お仏壇などの大切で簡単に運べないものは、移動を手伝わせていただきました。

そして工事のはじめは解体から!
まず天井や壁から剥がしていきます。


次は床を支える合板、そしてそれを支える根太(ねだ)。


また、工事しない所へ飛び散らないように、ちゃんと養生もしていますよ↓


続いて断熱材を撤去していきます。(後で高性能な新しい断熱材に入れ替えますよ~)


壁の白く見える所は透湿防水シートですね。
この外側には、外壁やその下地材が張られているはずです。


今日で解体は一段落。
来週からは、今見えている床下の土部分に土間コンクリートを打設しますよ!

床下の土間施工完了

解体後の土間コンの施工をリポートします!

まずは新築の基礎と同じように、土の上に砕石を敷いていきます。


転圧をかけて締固める&平らに均しますよ。


土から湿気が家の中に入ってこないように、防湿シートを敷きます。
そのあと鉄筋を設置して(コンクリートのひび割れを防ぎます)、生コンを打設します。
これを防湿コンクリート、と呼びます。



土間コンができたら、次は基礎の立ち上がりと土台まわりに掛かります。

***

前回は大まかなリノベ方針について書きましたが、今回は基礎廻りについてちょっと詳しく説明していきますね。

要所で立派な銘木が使われているこのおうちは、築約50年ほど。
(20年前くらいに一度リフォームをされているそう!2度目のリフォーム…クームを選んでもらえて光栄です)
今回解体してわかったのですが、土台や柱に腐りはなく良い状態でした!

これは、床下の換気口だけでなく、基礎と土台の間に20mm程隙間があり、そこを通して床下が換気されていたからだと考えられます。
(実際、通気パッキンという基礎と土台の間に挟み込んで床下換気させる製品があって、2023年の今もよく使われる方法です。)
ただ、床は畳だけで断熱材はなく、寒かったはず…!

そこで今回のリノベでは、基礎の内側に断熱材を貼り、換気口を塞ぐことにしました。



まずは金属製の換気口↑にさび止め塗装をして↓、換気口の劣化を防ぎます。



次は基礎と土台の間に断熱材を詰めて、隙間を塞ぎます。


大きい所はEPSという発泡スチロール状の断熱材で塞ぎ、細かい隙間は発砲系ウレタンを使います。


ちなみにシロアリへの対策もしていますよ。
シロアリが入ってくる可能性のある所には、防蟻用の断熱材を使っています。
(正確には、基礎と土台の隙間で外の空気と接する部分。主に外壁がある所です)


白いEPSの他に、↑の緑の発砲ウレタンにも防蟻成分が入っています。
この緑の発砲ウレタンは家の外側に充填して、家の内側にはピンクの発砲ウレタンを使います。
(使い分ける理由は、施工部位が広く、防蟻成分入りはピンクの約2倍のお値段がするからです。
お施主様から頂いたお金で工事をしているのですから、防蟻効果がいらない所に施工したら無駄遣いになってしまいます!)


この後は、基礎の外側にモルタルを塗って、コンクリートを保護しますよ。

基礎の断熱と新しい柱

前回に引き続き、基礎の断熱です。
土台と基礎の隙間から外の空気が入ってくるのを防いだら、今度は基礎の内側に断熱施工します。


↑↓床下の薄いピンクのもこもこが断熱材で、硬質ウレタンフォームという種類になります。
クームでは普段使わない断熱材ですが、吹き付け施工できること・くっつきやすいこと・発砲する割に固くて強度があることから、壁や天井に使っているビルダーさんも多い、結構メジャーな断熱材です。

そうそう、冷蔵庫やクーラーボックスなどにも使われていますよ!
私たちの身の回りには、断熱材がいっぱいあるんですね~(*'ω'*)


さて、この断熱材ですが、床下全体には吹き付けません。
外壁の乗っている基礎立ち上がり部分から、内側に約1mの区間を断熱します。
(これは、基礎の真ん中よりも外側の方が熱が逃げやすいからです。どれくらい?と知りたいマニアックな方は、基礎 断熱 1mで検索してみてください。院生の方が熱シミュレーションをした結果を引用して、わかりやすく書かれたブログが見つかりますよ)

***

断熱施工と並行して、床づくりと部屋の仕切りになる柱を新しく立てていきます。



新しく立てたこの柱も、何十年後にはこんな風に落ち着いた雰囲気に変わっているでしょうか…?

長く使える良い物を作って、長く住んでいただいて。
またこんなふうに、壊すのではなく元を活かして時代に合わせたリノベをしていただけたら、このお家もお手伝いさせていただいたクームの私たちも幸せだな、と思うのでした!

新しい間取り

ちょっと前になりますが、電気配線の打ち合わせをしました。
天井や壁ができると配線は隠れますが、照明やコンセントが便利に使えるのは、家の中に張り巡らされた配線のおかげなんですね。


この配線打ち合わせは、毎日の使い勝手に影響する部分なので、お施主様には念入りに確かめてもらいたい所です!
灯りのスイッチの高さが使いやすいか、家電やPCなどを使うときは同じ場所で同時にいくつ使うのか?(たこ足にならないようにコンセントを作りたいですね!)
などなど、いつも使う物とコンセントの関係を把握しておくと、現場打ち合わせで役立ちますよ(*'ω'*)

***

↓さて、これから壁になる下準備ができて、新しい間取りがわかるようになってきましたね!


これから床や石膏ボードなど、新築と同じように工事が進んでいきますよ。

壁や天井の境界まわり

近々の断熱材入れに向けて、下地の準備をしています。
↓は天井に吹き込み系の断熱材を入れるために天井の下地を組んでいる所です。


また、内壁の一部には遮音材として断熱材を入れました。
今回の工事は1つのおうちの内部を2世帯に分けてあげる工事でもあります。
2つの世帯が家の中を壁を共有する部分もあるので、そこに遮音材を入れてあげるんですね。



窓の取り換えもしていますよ。
大部分の外壁は変えないで窓を新しくするという、いつもと違ってなんだか見慣れない感じ!
今は仮止めしていますが、最終的に同じようなテイストの板金で仕上げる予定です。


玄関廻りなど、窓を新しく設ける部分もあります。
こっちは新築とあまり変わらず、窓を設置するための枠を作っています。
外壁も新しくアクセントをつける予定ですよ!