PROJECT

ゆとりある2世帯の家

ゆとりある2世帯の家

十和田市

ゆとりある2世帯の家

サーモカメラで撮ってみました

お引き渡しも迫り、外では外構の土間打ちも終わりました。

内部も工事はひと段落しました。
足場が解体され、造作建具などがつけばこの通り♪
前回の日誌とほぼ同じアングルですが、どうでしょう? 灯りがつくとよりいい雰囲気ですね(*^▽^*)


現在は設備機器も取り付けて、暖房の試運転をしています。
その際、冬だし温度差がよくわかるから撮ってみよう!ということで今回はサーモカメラが出動しました!( *´ 艸` )

下の2枚は床下の暖房用パイピングを写したところです。

まだ床下のコンクリートは冷え冷えなので、青くなっています。
(それでも一番低い所の温度が17.3、この時の外の温度は5度くらいなので、お家の熱を保温しているのがわかります!)

パイピングの中を暖かい不凍液が巡っていて、それで床下の空気を暖めます。
(その床下の空気は外から取り込んだ新鮮な空気です)
暖まった空気は、床に空いたスリットから生活ゾーンに出ていきます。

下の写真の白っぽくなっている所がスリットです。
(画像の重ね合わせがちょっとずれてますが…、実際はスリットの溝に白い部分が重なります!)

このお家はパッシブ換気という、暖房と換気を兼ねた空気を家中に巡らせる方式をとっています。
暖まった軽い空気がお家の上に行くのを利用していて、排気にも機械や電気を使いません。
湿度に応じて伸び縮みする材料を使うことで、換気量をコントロールします。

※前提として、パッシブ換気はそもそも人がいないときにガンガン換気する必要はなく、人がいるときに必要な量を換気できれば良いよね?という考えです。
24時間換気が義務化された理由の、シックハウス症候群の原因になるホルムアルデヒドなどを発散させる建材がだいぶなくなった(内装材がほとんどF☆☆☆☆(フォースター)の製品になった)のも、パッシブ換気を採用できるようになった一因かもしれないです。

人がいないとき=人の呼吸で出る水蒸気がないので、湿度は低くなります。そうすると伸縮素材が伸びて、シャッターのように排気口を閉じます。(密閉、というわけではないのでこの状態でも緩やかに換気はされますよ)
人が大勢いるときや、お料理してたくさんの水蒸気が出たときは、素材は縮んでシャッターが全開になり、盛んに排気されます。

センサーを使って機械で制御しなくても、ここまでできるんですよ(` ・ω・´ )=3
人の温度の感じ方としても、足元が暖かくて頭がそれより低い方が快適に感じるので、人の感覚にも優しい暖房・換気方式なんです♪