PROJECT

ダイニングから始まる家

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六ヶ所村

ダイニングから始まる家

地鎮祭

本日は地鎮祭がありました(^^)/

このお家は六ヶ所村に建つ平屋になります。
設計も大分慣れてきた、300mm断熱のパッシブ換気・暖房仕様ですよ~(・∀・)v


地鎮祭はそうそう参加できるものでもないですし、厳かな儀式となると、やはりちょっと緊張しちゃいますよね('ω';)
今回写真撮影をお願いしたのは、新人現場監督さん! なんとなく緊張が写真に出てるかも…?
でも記念撮影はばっちり決めてくれましたね♪


経験を積むため&いろんな視点でチェックするために、現場には担当の監督だけでなく、多数スタッフが行きますよー!

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工事はお盆明けからとなります。
六ヶ所はちょっと遠いですが、工事はもちろん、この建築日誌もいい場面をご紹介できるよう頑張ります!

着工前打ち合わせ

昨日業者さんを交えた着工前の打ち合わせがありました。
今回は各業者さんから7名来ていただきました。
打ち合わせは通称カタログ部屋↓(2Fの打ち合わせスペース)で行います。


この打ち合わせでは、工事が始まる前にあらかじめ注意事項を伝えます。
駐車場は現場と離れていますよとか、この日までに○○したいので工期はあるけど××の作業は先にしてねとか、いつもと違う施工になるから図面の指示をよく見てね、とか色々あります。

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さて、クームだと契約から実際の着工までは約1か月ちょっとかかります。
(基礎屋さんがお仕事いっぱいで手を付けられない(>_<)という場合や、途中で設計が変わり計算し直しになったり、土地の分筆などで時間がかかっている場合は、もっと期間が空きます)

契約後に初めて施工図(実際に使う木材の種別・配置、基礎に開ける配管用の穴や床を支える束(つか)などが書いてあります)の作成、建築確認申請※の準備が始まります。

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※建築確認申請ってなに?
たいてい確認申請と略します。この確認申請というのは、「この場所にお家を建てたいです。申請書・図面や計算書はコレ、各法律や条件をクリアするように設計したので、お家を建てても良いか確認をお願いします!」と、各行政庁か民間の建築確認検査機関に審査依頼することです。
この申請が許可されて、確認済証が発行されないとお家を建てることはできません。
※お家を建てる地域によっては、確認申請が不要な地域もあります。その場合は建築工事届だけを役場に提出します。
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この施工図の作成に結構時間がかかるんです。
構造設計を専門にやっている建築士さんに構造図や計算書の作成をお願いしているのですが、1回できあがったら現場監督や設計者がチェックをします。そして修正箇所を伝えて、もう一度作ってもらって完成です(あくまでも、すんなりいった場合…(´ ω` ))。
この依頼先の建築士さんも、一度に複数の案件を抱えているので、一日二日では完成しないのです!

クームは企画住宅は扱わないので、同じ間取りは1件もありません。毎回違う施工図を作ります。
大変だけど、勉強にもなるし、発見もあるみたいですよ。

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工事は8月中に仮設工事をして、9月に入ったら土留めからスタートします!

工事が始まりました

土留めを作ったらお家の基礎工事の開始です。


基礎を作る場所をショベルカーでどんどん掘ります。(床掘、とこぼりと言います)
その後、本格的に基礎を作るために地面コンクリートで均す、捨てコンをします。


この写真は捨てコンも終わって、その上に断熱材のEPS(蟻が食害しないように処理された白い発泡スチロール)と防湿フィルムを張っている所です。
地面から湿気が上がってくるので、防湿フィルムで防ぎます。

コンクリートだけでも湿気は防げるんじゃないの(・ω・`)?と思うかもしれませんが、意外とコンクリートは湿気を通します…!
布基礎の場合ですが、土間のコンクリートは60mm以上だと大丈夫だとされています(住宅金融支援機構の仕様の1つです。)
クームでは、150mmのコンクリート+防湿フィルムを使っているのでご安心ください~(*^ ^*)

さて、この後は土間の部分や基礎の立ち上がりを作っていきますよー!


***余談***

※住宅金融支援機構とは?

住宅ローンのフラット35で有名です。
旧名は住宅金融公庫、今でも公庫と言われる場合が多いかもしれません。
この団体はフラット35という、35年間ずっと固定金利のローンを扱っていますが、そのローンを受けるためにはお家の仕様に制限があります。
「安全で価値のある住宅にしかお金を貸しませんよ。最低限この仕様は守ってくださいね」ということで、日本の住宅仕様のバイブルを作っている団体とも言えます。

最近は色々と法令も改正されそうなので、建築士は日々勉強なのです!(` ・ω・´ )

平屋は広い基礎

前回から続いた基礎工事は、今は生コン打設も終わり型枠も取れました。
現在木材のプレカット屋さんと、自社の加工場でお家を支える構造材や屋根の加工をしています!

今はこんな感じです。(今回はちょっと気合いを入れてパノラマの写真にしてみました(^^)!)

やっぱり平屋の基礎って大きいですね~!
およそ40坪のお家なので、十分な広さの総2階のお家がそのまま平屋になった感じをイメージしてみてください。
通常の2階建てのお家なら、この半分位の基礎の大きさです。
(いまいちピンと来ない…(-ω-)という方は、七戸町の駅前の平屋の見学会にお越しください♪)

ここ何年かで平屋を希望する方がちょっとずつ増えてきた印象を受けます。
やはり皆さん、ライフデザインをした上で将来を考え平屋を選ばれているようです。
平屋は基礎や屋根などが増えてしまい、総2階と比べるといくらか割高になってしまいますが、暮らしやすさという点ではとても便利です。(特に膝が痛いとき、とても助かります…)
将来足腰が弱ってしまったり、骨折してしまったら…と考えると、介助が必要な人にもお手伝いしてくれる人にも優しいお家にできたら良いですよね。

さて、逆に平屋のデメリットと言えば、コスト以外にそもそも広い土地でなければダメだということです。八戸や三沢・十和田の街中となると大きい平屋は難しいかも…(´・ω・`)でも、ちょっと郊外や近隣の町村には広い土地があるかもですよ!
(クームでは七戸十和田駅と小学校の近くに広々な分譲地を作ってますので、そこも是非!笑)

他には、大きくなるとお家の中心は暗くなってしまう問題もあります。
でも大丈夫!天窓を設けたり、間取りを工夫して大きな開口から光を届けたり、部分的に2階のように高くしてハイサイド(高窓)から光を取り込んだり、色々な方法で解決できますよ(・∀・)!
このお家では天窓を採用してます。どんな雰囲気になるか楽しみです!

床下のパイピング

現在建て込み中の現場ですが、そのちょっと前には床下の配管工事をしていました。



3本の白いパイプ、これがパッシブ換気・暖房の要です。

ガス給湯・暖房機(エコジョーズ)で温めた不凍液が中を通っていて、これが外から取り入れた冷たい空気がある床下を暖めます。
温めた空気は軽くなって、フロアに空いたスリットから部屋の中に入って更に部屋を暖めます。
そうして最後は、パッシブ換気の排気口から外に出ていく&何割かは冷めながら再び床下に戻っていきます。
パッシブ換気・暖房は上記のサイクルを繰り返すことで、お家をまんべんなく暖めつつ換気もします。

この床下暖房はエアコンでもできるのですが、床下にまんべんなく暖かさを行き届かせるにはパイピング方式が一番適しています。

間仕切りがほとんどない間取りでコンパクトなお家なら、エアコンでも良いかもしれませんが、個室が欲しいなぁというという場合が多いですよね。その場合、壁に合わせて床下の基礎も立ち上がりを作るので、エアコン1台だと暖かい空気が届きにくい所が出てくるんです。
エアコンを使う工務店さんには、基礎の形を特殊なものにする場合もあるそうですが、基礎屋さんも大変そうです…(;・∀・)

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お家は長く住むものですから、長期的に見てコストパフォーマンスが良い、メンテナンスもしやすいお家にしたいですよね。
安く建てたけど、すぐ設備の交換、外壁の張替・塗り替えなんてあったら…。住宅ローン+リフォームローンなんてことになるかもしれないんです((+_+)) さらに車のローンやお子さんの教育ローンなどもありますしね…。
良いものを長く使うのが、最終的に安い。というのは家に関しては顕著ですよ!(` ・ω・´ )