はちみつをトローリすくう時、その幸せに心がトロけそう

はちみつって、どこか特別感がある食べもの。自然の恵みをそのままいただくというナチュラル感。
花の蜜という華やかで可憐なイメージ。さらにその透明感や優しい琥珀色、スプーンですくったときのトロトロ感…。実際、はちみつは古代から特別なものだったようで、エジプト文明の記録にも残っているのをはじめ、日本でも平安貴族など特権階級しか口にできなかったようです。今は誰でも普通に食べられる時代。あぁ幸せ!

おいしいうえに栄養豊富。しかも抗菌作用まで!

はちみつは「天然の甘味料」。その成分のうち約7~8割が糖分ですが、消化吸収されやすいタイプなので疲労回復をすばやく助けてくれます。また、砂糖大さじ1の甘みをはちみつなら小さじ1で出せるくらい甘い!だから料理などに使ってもカロリー控えめにできるのもうれしいところ。その他、ビタミンB1・B2などの各種ビタミン類やカリウムなどのミネラルも含まれ、さらには抗菌作用もあるんです。純粋なはちみつなら長期間常温保存可能なのも抗菌作用のおかげなんですね。

何種類、食べたことある?いろんな花のはちみつ。

世界中で愛されているはちみつ。その種類は数百もしくは1000を越える(!)と言われています。ちなみに世界で一番多いのはクローバーのはちみつだそうです。一方、日本で代表的なのはレンゲのはちみつ。クセがなく淡い色合いなので日本人好みといえますね。さらに日本で採れる主なはちみつを少し並べてみると、アカシア、トチ、みかん、そば、菩提樹、栗…などなど、森の木もあれば果樹も野の花もありホントに多種多様。色や甘みや香りなど、それぞれの個性の違いを楽しんでみたいものです。

実は結構「はちみつ県」!青森県のはちみつを味わおう。

あまり知られていないかもしれませんが、青森県のはちみつ生産量は全国5位(平成26年度)!先に紹介したアカシアやトチのほかに、りんごや菜の花、そば、桜といった青森県に多い花のはちみつも作られています。特にりんごのはちみつは、ほのかにりんごの香りがするそうなので食べてみたくなりますよね。森や里山など自然が豊かな青森県だからこそ採れるはちみつがあると思うと、何だかうれしくなってきます。今度、青森県産はちみつを見かけたら、ぜひゲットして下さい!

花の旬を求めて大移動。養蜂家の皆さん、がんばって!

はちみつを作る養蜂家は、ミツバチと花の生態に詳しいプロフェッショナル。時には花の旬を求めてミツバチ達を県外に連れていくこともあります。だから県内の養蜂家のはちみつでも実は「北海道産」もあったりします。でもそれを「県産じゃないんだ」とがっかりしたりするのは見当違いの話。そもそも養蜂という仕事がそういうものですし、蜜のもととなる花が減っている現実があります。県内に養蜂家がいることだけでも誇らしいことだと思うので、買うことで積極的に応援したいですね。

最後に、これだけは守ってほしい。1才未満の乳幼児にはNGです!

まだ1才にならないお子様がいるご家庭では、うっかりはちみつを与えないよう、要注意!はちみつにはボツリヌス菌が含まれていることがあり、通常、大人が食べる分には問題ないのですが、1才未満の乳幼児はこの菌によって食中毒症状を起こすことがあります。最悪の場合、命を失うことも…。
天然のもので体によいイメージのはちみつだからこそ、離乳食などで与えてしまいそうになりますが、結果は真逆なことになるのです。1才を過ぎて離乳食を消化できる力がついてからにしましょう!